ぼっち☆ぼち

アラフィフおひとりさまの、他愛もない長〜い独り言です。

金沢へ

今週は旅行明けにも関わらず、元気に乗り切ることが出来ましたー。まぁ、そんなに出歩かなかったからかしら??京都で買ったお土産の数々がどれも美味しくて、クオリティ上がったか?と言った感じでした。また買いに行きたいな。

そして今日は金沢へ。それは、百万石まつりを見に、です。

金沢市民ではありませんが、金沢へのアクセスは比較的便利な所に住んでいる石川県民のわたくし。遥か昔(まだ昭和の頃です)1度だけ見に行った記憶がある以外、生で見るには本当に久しぶりです(いつもはテレビで見ている)。

今回見に行こうと思った理由は、利家公が市川右團次さんだからです。いつか歌舞伎役者が利家公をすることがあったら、是非見に行きたいと思っていました。

最近は、キムタクさんや松潤が岐阜や浜松での大名行列をして話題になってますよね。そこまでではないにしろ、県内では1番大規模なお祭りで、毎年賑わっています。

利家公とお松の方は、毎年芸能人が扮していますが、この選出がねー、いつも微妙なのですよ。特に2000年〜が顕著で。最近こそは少し頑張っている感がありますが、かつては松平健さんや高橋英樹さんと言った、大御所俳優さんたちが扮した事も。

昨年は、思わぬ所で話題になりましたが、あれは栗山千明さんというより、実行委員会の責任が大きいです。多分、栗山さんサイドは前もって確認したと思われるのですが、有耶無耶にしちゃったと言うか。ご本人はちゃんと謝罪されていましたし。確かに黒い傘は、見ていて少し異様だったもの。

今年のお松の方は、元宝塚の紺野まひるさん。歌舞伎役者に元宝塚って、出来過ぎじゃないですか??個人的には嬉しい。

何せかなり久々なので、席取りが難問。あまり早く行き過ぎても、ギリギリでも何なので、午後1時過ぎに現地到着した後、座れそうな所を物色。すでにめぼしい場所にはビニールシートで席取りされていました。ひとり分空いていそうな所はないかと探した所、花壇の横の小さな隙間を発見。そこにハンドタオルを敷いて、無事に席確保。ちょうど日陰なので、暑さ対策はバッチリ。けど風が冷たく少し肌寒かった。

念のため、暇つぶしのための文庫本を持参。お陰で1時間強の待ち時間を退屈な思いをせずに過ごすことが出来ました。さらに、Wi-Fiも利用することが出来て、スマホも利用可能。これは助かった。 

私のいた所は、たまにパレードに出ている子供や孫目当ての大人たちが群がる程度で、割とフリーで見ることが出来ました。お陰で写真もバッチリ。

特に、珠姫ちゃんの乗った駕籠が目の前で止まり、もう取り放題📷珠姫ちゃん、とっても愛らしく、ずーーっと小さな手を振り続けていて、健気でした。でも、それ以上に釘付けになったのは、1番後ろに座っていた女の子。珠姫ちゃんのお友達?として他に女の子3人が乗っていたのですが、他の子たちが手を振ったりピースしたりしている中、泣いてぐずって(結構本気泣きしていた)、お付きの方を手こずらせて、その後お菓子を食べて機嫌を直したものの、任務は放棄💧まぁ慣れない着物で、ずっと座りっぱなしで、愛想振りまかないといけないので、無理もないんだけど、やたら目立ったんですよ。それはそれで子供らしく可愛らしかった。って言うか、お付きの方大変だわ。親御さんらしき方々は、駕籠の下で付き添っていました。きっと本人以上にドキドキもんだろうな。

そしてお松の方登場。まひるさん、綺麗でした。やはり宝塚出身なので、姿勢や仕草が綺麗でした。上品なお松さま、と言う感じです。

そして待つこと4時間、やーーーっと利家公登場(長かった)

さすが凛々しい。歌舞伎とはまたちょっと違う雰囲気で、にこやかに手を振って観客に応えていました。利家公は馬に乗っているので、割と近くに来てくれて、眼福。奇しくもルイ・ヴィトンの前ですね。

私のいた所はそんなに人がいなかったのですが、香林坊の交差点付近はものすごい人で、とても盛り上がっていました。今回は4年ぶりの通常開催と言う事で、マスク外しも声援もOKでした。開放的なまつりが復活して、嬉しい限り。

夜は、まつりのテレビ中継を録画したものを観賞。最初の太鼓演奏が物凄くて、大感動。鼓門をバックに100人以上の奏者が奏でる太鼓は、とにかく迫力満点でした。これも見たかった。驚いたのは、利家公、お松の方も、炎天下の中でずっとそれを拝見していたのですよ。とても暑かっただろうな。昨年の騒動の事があるのでしょうが、傘なしで大丈夫なのか、とこちらが心配になるほど。それでも暑さを微塵とも見せず、朗らかにインタビューに応えるまひるさん、素晴らしい。

テレビだと退屈な場面を早送り出来るのでいいわー。途中とばして、目玉の1つ加賀鳶はしご登りへ。昼に見た時は、目の前で披露していたのは小学生の子供で、それはそれで良かったのですが、やはり大人の円熟したものも見たかったので。今回のメインの演技も良かったです。加賀鳶は、後継者が減ってきているそうですが、何とか続けて欲しい。最後の大技、お見事でした。

少子化が騒がれていますが、今回たくさんの子どもたちがパレードに参加していました。中にはやる気のない子もいたけど(笑)、皆一生懸命でしたよ。全般的にシャイな子が多い印象でしたが、1番の笑顔になったのが、多分観客の中に、家族とか友達を見つけた時なのが微笑ましかった。

1つ残念だったのが、大和の前で見ていた男性の観客が、隣の家族連れに絡んでいたこと。多分お酒を飲んで酔っ払っていた様子で、向かい側に座るこちら側にも聞こえるほどの大きな声で罵倒していました。しかもしつこい。連れの人がなだめても止めず、最終的には3人の警察官が来てちょっとした騒動になっていました。本当にあぁ言うの、イメージ悪くなるので、止めて欲しい。地元民か観光客か知らないけど、地元民ならとても恥ずかしいです。

右團次さんの「いざ、出立じゃーっ」ムチャクチャカッコいい。もうすっかり、なり切ってましたね。さすが声がよく通る。馬に乗った姿も良かったし(ちなみに乗馬は初めてらしい)、本当に右團次さんが利家公で良かった。

ご存知の通り、今歌舞伎界は、とても大変です。皆さん色んな意味でナーバスになってしまい、本当に不安だと思われます。右團次さんは、かつて澤瀉屋にいらっしゃったので、思う所は色々あると思われますが、そんな中、笑顔を振りまきながら、最後まで立派に利家公を演じられました。本当に感謝しています。また歌舞伎で拝見できること、楽しみにしています。

何かテレビと中との話がゴチャゴチャになっていますが、いい体験が出来ました。来年以降はまだ分からないのですが、また歌舞伎の人来て欲しいな。誰でもいいから。

私が見ていた近くの場所で、何と息子の右近くん(タケルくん)が、お父さんにタオルを渡していた様子をテレビで放映していました。3年前の小松での親子公演の時はまだ小さかったのに、すっかり大きくなっていてビックリ。声も少し大人びた感じになっていました。見たかったな〜。

まつりに関わった皆様、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

明日はのんびりと過ごします。やっと休めそう。